通風実験棟

 夏期中間期の通風は建築物、特に住宅の環境性能の一部として従前から重要な役割を果たしています。本実験棟は、通風計画をより合理的なものとすべく、設計指針を作成するために建設されました。多様な開口を有する実大の建築物に対して、毎秒5メートルまでの風を任意の方向から当てることができ、通風現象の可視化及び定量化を行うことができる専用の回流式風洞です。

■主要実験設備
 環境シミュレーター (通風換気シミュレータ)
環境シミュレーター (通風換気シミュレータ)
適用分野 実大建物模型を用いて、建物に係る通風状態を再現し、通風による効果を検証するための施設。
方式 回流型風洞(全長82m、測定部高さ;9m×幅15.5m)
能力 最大風速 5m/sec(37kWファン6台搭載)、
吹出し開口(高さ5m×幅9m)
直径8mターンテーブルにて風向変更可能(0〜345度)
ファン発熱抑制冷却冷凍機340kW

 レーザー光照射装置
レーザー光照射装置
適用分野 レーザー光をシート状に照射することの出来る装置である。レーザー光をシート状に室内空間に照射することにより、室内を断面的に撮影することを可能とした装置。
能力 アルゴンレーザー;最大出力 5ワット
  レーザー光照射本数;2本
  レーザーライトシート;角度90°プリズム組込

 風圧測定装置
風圧測定装置
適用分野 実大建物模型を用いて、建物に係る風圧を多点(96ch)で、短時間で計測することのできる装置。
方式 スキャニバルブ、微差圧計、多チャンネル高速ロガー、PC制御
能力 スキャニバルブ(96ch高速切り替え)
  微差圧計(138pa精度フルスケール0.01%)
  多チャンネル高速ロガー(収録スピード1/100s)
制御PC 計測ソフト組込


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